【翻訳のコツ】2.長い一文は短く分解
2.長い一文は短く分解しましょう。
長い一文は、接続詞ごとに文を分ける、または名詞節を“it”に置き換えて後から組み合わせるなど工夫し、「『主語』『述語』がはっきりした短い文や節」に分解して訳してみましょう。
【例1】たとえば次の例文。
×NG例:
にんじんを買うのを忘れたが母が買ってきてくれたのでカレーを作ることができた。
⇒翻訳:
Although he has forgotten to buy a carrot, since the mother bought it, curry was able to be made.
⇒再翻訳:
母親がそれを買って以来、彼はニンジンを買うことを忘れましたが、カレーが作られることができました。
では、
【にんじんを買うのを忘れたが / 母が買ってきてくれたので / カレーを作ることができた】
↑ この3つの節ごとに文を分け、それぞれ主語・助詞を補って、合体させてみましょう。
○OK例:
1:私はにんじんを買うのを忘れた。 : I have forgotten to buy a carrot.
2:私の母がそれを買った。: My mother has bought it.
3:私はカレーを作ることができた:I was able to make curry.
⇒合体:
I have forgotten to buy a carrot, but my mother bought it, so I was able to make curry.
⇒翻訳:
私は、ニンジンを買うことを忘れました。しかし、母親はそれを買いました。したがって、私はカレーを作ることができました。
思い通りの文意に仕上がりました。いかがでしたか?
文を区切るとうまく訳できるのは、翻訳エンジンが「主語+述語」に沿って構文を読み取りやすくなるからです。
そのため、「~のような」「~みたいな」など婉曲の言い回しや、
「~してしまう」「~してくれる」「~というかたちで」「~としましては」など、
文意に不必要な部分を削ぎ落とすことでも翻訳の質がアップします。
本日の「翻訳Tips」はここまで。第3段もお楽しみに!